shoya3pei’s diary

26歳 フリーター!好きなものはブラジリアン柔術、マンガ、本、映画、お酒!それから3年経ち、無職で職を探す日々!

2016 4/24 サウジアラビアン・ディナー

韓国の友人がみんな帰ってしまいました。寂しい~。仲良くなったのは2週間ぐらいだけでしたが、とても素敵な友だちでした。

 

昨日の夜はクラスで一緒だったジャバとサリーとご飯を食べました。2人ともサウジアラビア出身です。サリーの住んでいるアパートにあるプールサイドで彼が作ったアラビアン料理を食べました。チキンとご飯の混ぜご飯的なものです。そのうちミシェル、ハニ、ムハマドと彼らのサウジアラビアンフレンズが加わりました。

 

「なぜ俺がここにいるのだろう?」と、5分に一回ぐらい思いましたが、まあいいか。ジャバとサリーは俺のことを気に入ったのでしょう。

 

彼らのやり方に従い、素手でご飯を食べました。右手しか使いません。たしか左手はコーラン(聖書)のために常に清潔にしなきゃいけなかった気がする。サリーは「嫌だったらスプーンもあるから使ってくれ」と言いますが、「日本人だって寿司は素手で食べる」と返しました。こういう時は同じようにするのが面倒臭くなくていいのです。

 

右手だけで大皿に盛られたチャーハンをみんなで食べているのを想像してもらえれば大丈夫です。食べる時に当然多少のつばが手につきます。そしてその手をまた大皿につっこみます。女性にはきついかな?僕はパラパラとご飯を落とします。

 

「なぜだ?何かがうまくいってないぞ」

 

ジャバの動きを観察しました。ジャバはご飯を掴んだあとギュッとしてまとめてから、手のひらから指の先端の方に転がしてから食べています。その動きは寿司を握るのと似ているところがある気がしました。「なるほど~、これならせっかく作ってもらったご飯をこぼさずに食べられるぞ」と思ったら、暗くてあまり見えてなかったのですが、ジャバは僕よりももっとこぼしていました。「やっぱり外国人の感覚ってよくわかんねえんだよな~」と思う瞬間です。もう豪快にこぼしながら食べました。

 

プールサイドと行っても、庭みたいなところとの境目で食べたので下は土です。こぼしてもいいでしょう。そういうところはしっかりしています。

 

そして僕たちの会話は、僕の英語力と外国人と話す経験が不足しているのであんまり長く続きません。自然と学校の話になります。サリーとジャバは次のレベルに上がれないそうです。先生たちには「出席が足りない」と言われたそうですが、彼らは

 

「俺はたったの2日しか休んでいないのにやつら(先生たち)は6日も休んでいるという。6日なんて一週間以上休むってことだぞ?ショウヤ、お前は俺と毎日会っていただろ?やつらは俺らのことが嫌いなんだよ」

と言います。

 

(3週間のうち、週2回ぐらいはジャバを見なかった気がする、それにサリーは最初の一週間いなくて、2週目から来て驚いたのを覚えている)なんて言えません。

 

彼らの怒りは差別へと繋がります。「やつらはイスラム教徒が嫌いなんだよ。もちろん、アメリカ人のなかにはいいやつもいれば悪いやつもいるが、ここの教師たちはいつも俺らだけに厳しくする。それに教えている内容も意味がない。ここで教わる文法なんて1年間アメリカにいて使ったことがない」と言っています。

 

(いや~、先生たちが差別しているかは知らないけど、最初から大して学校に期待していない俺としては別にどうでもいいけどなあ。南米の生徒も中東の生徒も話すのはなんにも問題ないんだから難しい文法やっておけばいいじゃない。俺ら日本人はすこし簡単すぎる文法と単語の勉強と、手に負えないディベートやらプレゼンの授業っていういびつな勉強しているんだからさあ。それに奨学金たくさん貰えているんだからちょっとぐらい失敗したって問題ないんじゃないの?それよりもジャバ、君けっこう宿題さぼってなかった?まずはそこじゃない?)とはとても言えない。

 

テロやトランプさんのことでイスラム教徒への風当たりは強いのかな?今になって気づいたのですが、留学してから現地の人と喋ったのって先生ぐらいです。道場の人たちとは全然交流できていないし。だから街の意見を聞いてみたいものです。聞かないけど。

 

サリーは奥さんとアメリカに来た時、「なんで奥さんの顔を隠すんだ」といきなり言われたそうです。僕は、あのスカーフは女性を変な男性から守るためにあると知っていましたが、知らない人はいっぱいいるんでしょう。

 

「日本でもイスラム教徒について知らない人は多いよ。やっぱりアメリカの影響が強いんだと思う」とそんなことを言っておきました。あとは「でもアメリカ人でも有名なイスラム教徒はいるじゃない。モハメド・アリなんてすごい偉大な人だと思うよ」と言ったら、「よく知っているな」と褒めてくれました。

 

今日明らかになったのは、自分がつくづく本心を言わないってことです。本当に優しかったら、ジャバやサリーに「宿題をだせ、欠席も遅刻もするな、それでもダメなら抗議しよう」とかってなるんだろうけど、僕は言わない。「そんなことがあるのかあ。それはひどい」と適当に合わせるだけです。ちゃんと話を聞いているようにみえるかもしれないけど、優しい人間ではありません。

 

アメリカの英語学校に行っていいと思うことはただひとつ、もうアメリカで「英語の勉強をしたいなあ」なんて思わないことです。これはなんかの本で読んだ「結婚のいいところはもう結婚をしなくていいことだ」という言葉のパクリです。

 

今日は思ったよりも長くなりました。