履歴書不要とは言うけれど
失業保険を貰うよりも働いたほうが旅行費を稼げると思った自分はアルバイトを探すことになりました。短期だしあんまり難しい仕事はしたくないと思ったので軽作業の仕事を探しました。
軽作業の仕事はたくさんありますが、そのなかに「紙の本を電子書籍にするためにひたすら本の内容をパソコンに打ち込む」という仕事がありました。
過去に出版社で校正のアルバイトをしていた自分としては「これは!」と唸りました。時給もかなり高かったです。しかも履歴書不要と書いてあったので「こりゃいいや」と思って面接に向かいました。
面接の場所に着いて最初に履歴書を書かされました。そういうことなのね。自分たちの知りたいことを効率よく知るために、自分たちが作った履歴書を書かせるのね。写真もスマホでパチリ。
履歴書を書く時間って自分の人生を振り返る時間でした。大学卒業からの7年間、自分は何をしてきたのか。何かしていたようで履歴書に書けることは大してなかったのだった。
コンビニで売っている履歴書と違ったのはパソコンスキルを詳しく聞いてくる欄があったことでした。「こういうスキルが求められるのかあ~。書けることねえなあ」と思いながら書き終わったら、今度はタイピング力を確かめるテストを受けました。判定はB+でした。良いのか悪いのかもわからない。
そしてやっと面接。やっと仕事の話を聞けるのかと思いきや、いきなり面接で「さんぺーさんは短期での応募ですが、他に応募している方がみなさん長期での応募でして短期のさんぺーさんは厳しいと思われます」とのこと。
もう応募もできませんでした。そのあとは他の仕事を紹介してもらえましたが、あんまりこれだというものがなかったのでどんな資格や知識があると時給のいい仕事が受けやすいのかを面接官の人に教えてもらい終わりました。
「短期でもオーケーと書いてあっても長期を望んでいる」、「履歴書不要と書いてあったらその場で書かせられる」この二つを学んでこの日を終えました。
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