shoya3pei’s diary

26歳 フリーター!好きなものはブラジリアン柔術、マンガ、本、映画、お酒!それから3年経ち、無職で職を探す日々!

2016 3/16 アメリカ大使館へ行く

先週、アメリカ大使館へVISAの申請のために行ってきました。留学相談所のキタガワさんに必要な書類は全部用意してもらっているのでそれをただ渡しに行くという感じです。

 

9:30に大使館に来るように言われていたので、9:00ぐらいに溜池山王に着いて大使館へ向かいました。大使館に近づくと警備の警官に「どちらへ行かれるのですか?」といきなり聞かれます。焦って、「び、び、ビザの申請です」と噛みまくります。そして「どうせ俺みたいなやつがVISAの申請に来るなんて意外だったんだろ?この野郎」と、少しひねくれます。警官にいきなり話しかけられると大抵ちょっとイラついてしまう自分。何もやましいことはないのに。

 

「この時期は大使館に毎日行列ができるので覚悟しておいてください」とは聞いていましたが、本当に行列です。30分ぐらいは外で並んだかな?雨で寒かった。「こうやって毎日、誰かがアメリカへ目指しているのだなあ」としみじみ。「9:30に来い」とは「9:30には並び始めなさい」という意味なのらしいので時間は全く問題ありません。

 

行列の他に、「とにかく持ち物検査が厳重なので注意してください」と言われていました。「携帯以外の電子機器は一切持ち込めないし、預ける場所もないので駅のロッカーに入れて置く必要があるので注意してください。」と言われました。僕はなんだか嫌な予感がしたので提出するものと本と携帯だけを手に持って行きました。あとは鍵。まず検査室に入る前に係員による簡単な検査があって、検査室に入ってすぐに荷物をチェックされて、やっと大使館の中へ入れると思ったら、また警備員に金属探知機でチェックされて、大使館に入った時にはクタクタです。「やっぱりテロとかあるからこんぐらいは必要なんだろうなあ」とまたしみじみ。

 

入るとまずは書類を出して番号札を渡されて、自分の番号が呼ばれるまでひたすら待ちます。待合室には子どもの遊ぶ場所もあり、子どもがダダをこねていました。「仕事で家族みんなアメリカへ行くのかあ。この子は帰国子女というやつになるのだろうか。そして両親よりも早く英語をマスターして、両親よりも早く現地に溶け込むのだろうか」とまたまたしみじみ。1時間ぐらいして名前が呼ばれたらカウンターへ行き指紋をスキャンされました。左手の4本指、右手の4本指、両方の親指の順です。ガラス越しに指示されるのでなんだか刑務所の面談スペースという感じでした。

 

それが終わったら面接の列に並びます。面接といっても「アメリカで何をするのか?」「アメリカのどこへ行くのか?」などの簡単な質問しかされないと聞かされていました。ただ、「社会人で留学する人は、まれに仕事のことなどをかなり厳しく追求されることがありまして、そうなるとVISAの申請が2ヶ月後になる場合もあります。何人に一人か理由もなくそういう目にあうことがあります」と聞いていました。並びながらそれぞれのカウンターにいる面接官を注意深く見ていました。「この人に当たるといいなあ」と思う人がいましたが、残念ながら角度的に様子がまったく見えなかったカウンターへ行くことになりました。留学相談所のキタガワさんには「英語を学ぶに行く、日本に帰ってきたら英語を使う仕事をしたいといえば大丈夫です」と言われていたのでそのまま言う準備をします。柔術のことは言わないほうがすんなり終わりそうです。

 

そしていざ本番。「how are you?」から始まり「仕事は何してる?」「アメリカへは何しに?」ここまではなんとかセーフ。面接官も普通に日本語を使ってくれる時もあるので。しかし、「なぜ英語を学びたいのですか?」と聞かれて、「趣味のブラジリアン柔術に便利だからです」とつい言ってしまいました。相手は笑いながら「ブラジルの格闘技ならブラジルに行くのがいいんじゃないですか?」

 

(やばいぞ、怪しまれてしまうかもしれない。つじつまの合わないことを言ったらもうVISAもらえないかもしれないぞ)と急にネガティブスパイラルへ落ちる僕。

 

ここで「強いブラジル人選手はみんなアメリカへ行くのです」と言ってもなんか違うし、どうしましょ。そして、「えいや!」という気持ちで、「好きな選手がアメリカにいるのでそれで行きたいのです。英語を勉強しながら週末にその人に会いに行きたいと思っています。だけど一番は英語の勉強のためです」と言いました。最後の一言がすげえ嘘くせえなと思いながらも。

 

そしたら話は変わって「この学校の授業料は誰が払いますか?」と日本語で聞かれ、「僕とお父さんです」と答えて終わり。「あなたの申請は受理されました。一週間ほどでパスポートが申請されます」とのこと。

 

「僕と父です」と言えなかった。

 

26歳になって、「お父さん」と言ってしまったことに屈辱的な悔しさを覚えました。しかしまあ一安心。帰りはなんとなく歩きたい気分だったので渋谷まで歩いてそれから電車に乗りました。後日ちゃんとパスポートは届きました。パスポートの査証のページになんか貼られています。

 

しかしまだ自分がアメリカへ行く実感がまったくありません。本当に行くんだろうか?誰か一緒に行ってくれないだろうかとちょくちょく思います。