2016 3/17 英語以外の勉強
留学する前のガイダンスで、「留学するとよく日本の歴史、政治、経済について自分の考えを求められることがあります。なので今のうちによく調べておきましょう」と言われました。歴史については自分なりに面白いと思う本を読み始めました。まずはこれ。
お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力・・・・・・はこう「動いた」
- 作者: 大村大次郎
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2015/12/11
- メディア: 単行本
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そしてこれ。作者の出口さんはほぼ日で知っていた人です。
政治と経済については何からやったらいいのかわかりません。アベノミクス?TPP?やらについて調べておけばいいのだろうか?まったく調べる気がおきず、どうしようもないのでこれを読んでみました。
働く君に伝えたい「お金」の教養: 人生を変える5つの特別講義
- 作者: 出口治明
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2016/01/13
- メディア: 単行本
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「出口さんの本なら絶対に無駄にはならないだろう」と思って選びました。これは留学したときに必要そうな日本の政治や経済についての話はありませんが、政治、お金について考えるための軸を作るのに非常に参考になる本でした。特に印象的だったのが、選挙の時に使える具体的な対処法です。
まず、選挙がはじまると町中にポスターが貼られ、選挙カーが走り出し、候補者たちが必死にアピールをしますよね。そしてしばらく経つと、マスメディアが勝手に事前予想を出してきます。「○○党が優勢」「候補者Aが高い支持を集めている模様」というような情報を、みなさんも見たことがあるでしょう。
それで、もしみなさんが事前予想の風向きに賛成だったら、取るべき手段の選択肢は3つ。この3つのなかであれば、どれを選んでも構いません。結果は同じだからです。
- 選挙に行ってその人の名前を書く
- 白票をだす
- 棄権する
だだし、事前予想が自分の考えと違ったら、取るべき手段はひとつだけ。
選挙に行き、違う人の名前を書く。これだけです。それ以外に、あなたの意思表示の方法はありません。これが、選挙というものです。
これを読んだ時は「なるほど~」と唸ると同時に、自分は本当に何も知らないのだなと思いました。また出口さんはチャーチルの爽快な考えも紹介してくれました。
チャーチルは、「選挙に出るやつなんて、金儲けしたいやつか、目立ちたがりのやつばっかりや。まっとうな奴は選挙になんか出えへんで」と。
(略)
彼は、こう言っています。
「選挙とは、今の世の中の状況で、ろくでなしの中から誰に税金を分配させたら相対的にマシになりそうか、消去法で選ぶ行為のことだ。選挙とは要するに忍耐である」
そしてさらに、あの有名な言葉、
「だから、民主主義は最低の制度なんだ。これまで試みられてきた皇帝制や王政など、他のあらゆる政治形態を除いては」
これでとりあえず僕は選挙を棄権することはもうなくなりそうです。政治について自分なりに行動できそうです。これから今の政治、経済について、先ほどのような生きた知識を得られるように頑張ります。入試や大学の単位のための勉強から離れると、勉強が楽しいと思えるときがあります。もちろんいつも楽しいわけではありませんが。