3/21 陽だまりハウスでマラソンを
「陽だまりハウスでマラソンを」という映画を見ました。
今日は祖母がうちに来ていたのですが、何を話していいかわからないので映画を観て過ごそうという作戦にでたのです。今までは適当に理由をつけて逃げていたのですが、今日はアメリカ出発前の僕に会いに来てくれたのでさすがに逃げることができません。
そんな理由で観た映画がとにかく良かった。久しぶりに目に涙が浮かびました。老夫婦が二人で施設に入居するのですが、単調な生活にうんざりした夫はマラソンにトライします。まわりの人たちが笑うなか、妻の支えのおかげで頑張れるという話です。
見終わった時にまず思ったのは「こんな仲良い夫婦に憧れるなあ」ですね。お互いを大切に思う夫婦の姿に感動です。引き込まれる演技ってこういうことなのかなあという感じです。
そして冷静になって考えるのは「老いる」ということですね。自分が年老いた時、体が思うように動かなくなった時に何をしていくか。今から考えるのはとても難しいですが必要なことだと思いました。中年の自分の姿よりももっと先の、死ぬ間際の自分の姿を考えたほうが、今しなきゃいけないことがわかりそうな予感がします。
年老いたときの楽しみが息子や孫にあうことだけというのは避けたい。媚びるのは嫌だ。一番自分を楽しませるのは自分でありたい。一番自分を驚かすのも自分でありたい。そう強く思いました。
そして岡本太郎のこの言葉が思い出されました。
僕は子どもをもつ必要がない。なぜかというと、ぼくはぼくの息子であり、孫であり、父親であるから……。
ちょっと読んだだけでも猛烈なパワーを感じる本です。
自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫)
- 作者: 岡本太郎
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 1993/08/01
- メディア: 文庫
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